2020年3月18日には16,358円まで暴落した日経平均株価。しかし、その後は順調に上昇し続けて、2月15日には実に30年ぶりに30,000円を突破しました。
ところが、実際の経済は好調なのかというとそうではありません。 2月15日の内閣府発表の速報値では、2020年の1年間の実質GDPは-4.8%となり、リーマンショック以来のマイナス成長になっています。
という投資の格言があります。実体経済にしたがって株価の下落を懸念する声も少なくありません。
そのため、株を買うのを控えている人もいると思いますが、今後の株式市場はどうなるのでしょうか。今、株式市場でどのような動きがあるのでしょうか。
その正確な答えは誰にも分かりません。しかし、経済対策で政府がばらまいたお金が株式市場にも入ってきていることが、株価上昇の大きな要因の一つになっていると言われています。
あなたは、昨年3月末からアメリカの経済対策として220兆円、日本でも108兆円の対策がとられていることを知っていますか?
「アメリカのドナルド・トランプ大統領は27日、過去最大の2兆ドル(約220兆円)規模の景気刺激策法案に署名し、法律が成立した。」【3月22日のBBC Newsより引用】
「事業総額108.2兆円という過去最大の経済対策が7日、閣議決定された。政府が実際に支出する財政支出でも39.5兆円と過去最大だが、事業総額の規模の大きさがひときわ目立つ。」 【4月7日の日本経済新聞より引用】
さらに、日本政府は12月8日に総額73兆円の追加経済対策を発表。そして1月15日にはバイデン大統領が200兆円の新しい経済対策案を発表し、2月27日には下院で法案が可決しています。
「政府は8日に閣議決定する追加経済対策の事業規模を73.6兆円程度とする方向で調整に入った。」 【12月8日の日本経済新聞より引用】
「米議会下院は27日、過半数を占める与党・民主党の主導で1・9兆ドル(約200兆円)規模の追加経済対策法案を可決した。」【2月27日の読売新聞より引用】
これほどのお金がばらまかれると、実体経済は弱っているものの、インフレが進み、株や不動産が今後さらに大きく値上がりする可能性が当然出てきます。
この資金による『金余り』が続くと、リーマンショック後の10年で株価が大きく伸びたように、これから数年後にバブルが発生するかもしれません。
それは個人投資家にとって大きなチャンスになる可能性があります。
ひょっとすると、あなたも「これから絶好のチャンスかもしれない?」と思ってはいないでしょうか?
しかし、反対に大きな危機がせまってきているとも言えるのです。
というのも、
もしあなたが株を買おうと思って、四季報で業績の良い会社を探そうとするのであれば、実は失敗する可能性が高いです。
なぜなら、それは株を何年も長期に保有する『長期投資』のやり方だからです。実際、業績が株価に反映するためには、3年程度の時間がかかると言われています。つまり、買ったら3年間、その株の上昇を願って、あとは祈るということです。
しかし、その結果として『長期投資』はバブルが弾けるとその影響を丸被りしてしまうのです。
実際、90年代に日本ではバブルが弾けましたが、30年近く経った今なお株価は元の水準に戻っていません。バブルでの上昇を前提にしたシナリオでは、いかにバブル崩壊からお金を守るのか が何よりも大切です。その点で、『長期投資』は有効な手段とは言えません。
では、
それは、比較的、短期間で売買を行う『トレード』と呼ばれる方法です。実際に、『トレード』と『投資』は同じと思っている人が多いのですが、プロの世界では全く違うものとして扱われています。
具体的には、トレードは、当日から2,3日や、2週間程度で売買をするもの。投資(長期投資)は買ってから短くても半年以上は保有し続けるもの。
これほどの違いがあります。
ずっと資金をリスクにさらし続ける『長期投資』と比べて、『トレード』はお金をリスクにさらす期間がとても短いため、もともと市場環境の変化にも柔軟に対応ができる手法です。
なぜなら、
投資(長期投資)では、四季報などの業績を見ますが、 一方トレードでは、株価チャートの形で判断して株価の動きを予測するのです。
なぜ、株価チャートを見るのか?それは、株価に影響を与えるのは業績だけではないからです。株価は、より大きな市場環境の変化や、海外市場の動向、政治の影響など色々な要因で動きます。そのため、株価の動きにはあらゆる情報が織り込まれていると考え、株価の動きを表す株価チャートを判断の元にしているわけです。
結果として、株価チャートの形が崩れたら即座に資金を回収する『トレード』の方が暴落にも対応できるのです。
あなたも今後の激動の相場で暴落が起きても生き残り、成果を出すために、トレードの思考を持ってはいかがですか?
少なくとも、株をやっている、株をやりたいのであれば、『長期投資』と『トレード』の違いについては、しっかりと理解しておく必要があります。また、バブルを前提にするタイミングでは『トレード』の手法を勉強しておくのが得策です。
『長期投資』と『トレード』の違いをきちんと理解し、『トレード』への理解を深めて、これからのチャンスに備えたい人にぴったりの一冊があります。
それが、TSUTAYA書店や、アマゾンなどでベストセラーランキング1位にもなり、現在では、シリーズ累計で25万部以上も売れている、「株の学校」です。
トレーダー向けの良書は海外の著者のものが多いですが、「株の学校」の著者は日本人の窪田剛氏。そのため、日本人にも実践的で分かりやすい内容となっています。
窪田氏が株式投資を始めたのは20歳から、手元の資金はわずか30万円からのスタートでした。現役トレーダーであり、株式トレードの講師としても15年以上活躍をされています。
その的確な相場分析から、相場が大きく動いた際には、日経CNBCやフジテレビ「情報プレゼンター とくダネ!」、「めざましテレビ」、にも取材されており講師としても実績のある人物です。
実は、世の中に出回っている株本の多くで、『長期投資』と『トレード』の違いについて、きちんと説明しているものは、ほとんどありません。むしろ、混乱させるような情報も少なくないのが実際のところです。この違いを知らないことで、多額の損失を出してしまう人が残念ながら後を絶ちません。
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